サバーバンFFヒーター NT-12S 修理 例

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全く動かないというサバーバンのFFヒーター NT-12Sを修理しました。 修理に必要な部品はすべて揃います。
基本的なメカニズムはもう一つのメーカーであるアトウッドの場合も同じです。 また、サバーバンのSFシリーズでも
同じシステムです。 安全対策が山盛りの機器ですので複雑に思われるかも知れませんが、パネルに貼り付けてある
回路図をご覧いただければ、非常に単純明快なシステムだとお分かりいただけると思います。

ご質問や価格についてのお問い合わせをお待ちいたしております。 あわせてFFヒーター本体、および、部品の
ページもご覧下さい。

ガス器具ですので、取り付け・取り外し、および修理等は専門の業者様へ依頼してください。、

写真 説明 備考
車体からFFヒーターを取り外すときには
1. ガスの元栓を閉める
2. 電気の供給を断つ(サブバッテリー搭載車は要注
   意)
3. ガスの接続を外す時にはフレアナットだけではなく
   く、本体側にもスパナを使用する

写真はFFヒーターを作業台の上に置いたところです。
作業している本人はよく分かっていても、話を聞いただけの家族の方はうっかりボンベを開けてしまうかもしれません。ボンベは車から下ろしておいたほうが安全かもしれませんね。
黒い大きなステッカーを貼ったカバーを外すと中身が見えます。

中身と筐体を固定するネジを外しても中身は出せません。 内側に折り曲げてある鉄板をまっすぐに伸ばしてやる必要があります。 サバーバンはP40でもそうでした。 ちょっと納得のいかない作業ですね。

ガスの継手も外す必要があります。
サバーバンのSFシリーズでは鉄板を折りもどしする必要はありません。 そもそも、中身を出す必要がありませんので車に搭載したままでほとんどの作業が出来ます。
中身を取り出したところです。 放熱性をよくするために
黒色塗装されています。

下側のパイプが空気の取り入れ口です。 パイプの根元の三角形の部分の羽根の回転で吸入された空気は燃焼室に送られ、燃焼後、上側のパイプから排出されます。
FFたる所以ですね。

右側に見える銀色の羽根で風を起こし、燃焼室に吹きつけ、温まった空気は室内に送られます。
写真の左側、燃焼室と鉄板の奥に見えるスイッチがセールスイッチです。 モーターが回り、充分な風が起きたことをこのセールスイッチが感知し、点火の行動を起こす基板へ電気を流します。 換気扇がつまったまま、あるいは故障したままで油料理をしますとこのセールスイッチにほこりがこびりつき重くなり、風が起きてもスイッチがONにならないこともあります。
側面からの写真です。 「モーターは回るんだけど」という場合は、セールスイッチがOKであれば、次に、基板を疑う必要があります。

たまにリミットスイッチが故障している場合もあります。
SFシリーズは基板交換は簡単です。  しかし、このNTシリ ーズや
Pシリーズ ですと本体を引き出す必要がありますので面倒ですね。
中央の銀色のボタン状の部品がリミットスイッチです。

燃焼室(チャンバー)が過熱しすぎた場合に、安全のためにガスの供給を止める役目をします。(冷却のためにモーターは回り続けます)
冷蔵庫の冷却ファンの温度スイッチなどは熱くなるとONですが、このリミットスイッチは熱くなるとOFFです。
写真中央部の銀色の部品がガスバルブです。 燃焼のためのガスを流したり、止めたりします。 基板から送られてくる電気でこの動作を行います。

この部品の故障に確率は小さいようです。 念のために電磁コイルの抵抗を測定してみてください。 機種にかかわらず30オームくらいが平均値のようです。
アースの端子がちゃんと筐体のアースターミナルに差し込まれていなかったりすると勝手に閉じたりする場合があります。  また、錆びていてうまくアースされていない場合もあります。 ガスバルブに疑いのある場合はアースも確認してください。
結構故障する基板です。 モーターは回るけども点火しない場合、基板が故障している確率が高いです。

点火用の火花が出ないことは少ないのですが、一旦点火したあと、火花が飛んでいるカチカチカチという音が終わると同時に消えてしまうことがよくあります。
ほこりは基板の大敵です。 雨の日に点火しない場合はほこりを掃除してみてください。
今回の故障の原因であるリレーです。
(わかりづらいのですが、赤や緑や茶色の線が繋がっている中央の黒い部品です)

室内スイッチの線を直結してもモーターが回らない場合はこのリレーが故障している場合がほとんどです。

室内スイッチがONになるとリレーに電機が流れ温まります。 リレー温まると、電気がモーターへ流れ送風が始まります。 スイッチを切ってもリレーが冷めるまでモーターに電気が流れ回りつづけてチャンバーのクールダウンを行います。
 
プラスのねじを2個ゆるめてリレーを外したところです。

古いリレーから線を一本づつ外し、新しいリレーに差し込んでください。 このほうが間違えなくて良いと思います。
 
点火テストの準備です。

ガスを接続し、下の2本の青い線に室内スイッチをつなぎます。 赤い線にプラス、黄色い線にマイナスをつなぎます。
ガスを接続したときには石鹸水などでガス漏れがないかどうか確認してください。
スイッチを入れてしばらくするとモーターが回りだし、さらにしばらくしてカチカチカチと点火の行動をします。 
内部にまだ空気がはいっていますので、一回目では点火しないでしょう。 無事点火しました。
バッテリーを新品に交換される場合はプラス・マイナスを間違えないようご注意下さい。 モーターは回りますが(逆回転ですが)点火はしません。

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